ドイツへやってきた

会社のお金で外国へ行くという積年の望み(大げさ)がようやく叶い、ドイツへやってきた。
でも考えてみると自分のお金でないわけだから相応の成果を出さなければいけないということは考えるまでもないということが考えた結果に分かった。

吉祥寺から成田までバスで3000円。土曜の朝だったから90分くらいでつくかなと思いきや、首都高の永福らへんで渋滞。120分くらいかかる。

成田でおせんべいをしこたま買い込む。世界で一番ポータブルな醤油と米。

郵便で出そうと思った封筒をうっかりゲートまで持ってきてしまった。インフォメーションのお姉さんに泣きついたところ、「はがきなら預かって出すけど、封筒はNG」とのことで諦める。出国審査のあちら側にポストが無いということがわかったのでよし。

ドイツ語の辞書を忘れたので買った。あんましドイツ語使わないかもしれないけど、備えよ常に。それがB・Pの教え。

今回生まれて初めてe-check inを試してみたのだけど、いい席だといいな、というドキドキ感が味わえなくなるので60点。で、選んでいた席は真ん中の島の一番後ろ通路側。
後ろの人に気を使わないのがいいかな、とか考えていたのだけど、席の横が非常口で、少し空間があるもんだからおばちゃんたちがエコノミー症候群予防のためにストレッチをしにいらっしゃる。しかもそのついでに非常口についてるシェードを上げて下界の様子をチラ見なさる。その度にUV100%の日光が入って来てまぶしい。結論としてはあまりいい席ではなかったかも知んない。

フランクフルト空港からICEという九州新幹線に似てる電車でカールスルーエという街へ。さらにそこからはタクシーで。ホテルはそこ。日々の目的地はさらにそこからタクシーで。

土曜の午後8時ころホテル着。色々考えるのも面倒だったのでホテルの目の前の中華料理(とタイ料理)の店へ。どう見ても中華な店構えだったので中華を選ぶ。ふかひれスープと焼きそば。意外にも、んまかった。

さて日曜日は一日空いてるからどうしようかなと思ったけど、付近の散策とすでにデッドラインを過ぎている仕事をしていたら日が暮れてしまった。

夕食時だと思い、本当はソーセージとビールとそれに付属していそうなそれっぽいものなんかを食べたいところだが、一人でそういう所へ行くのもなあと思い、要は日和り、またしてもホテルのすぐ近所のケバブ屋のテイクアウトを選択。カウンターのお兄ちゃんがいかにもトルコ人です。という顔をしているので、メルハバッ!とやってみたところ、メルハバ?(なにそれ?うまいの?)と返される。普段なら、失敬だな、帰るよ!と他人のふんどしで怒りの表現をするところだが、何しろ日和っているので大人しくクレープ状の生地でドネルケバブが巻かれたものを持ち帰る。これが肉や野菜がたっぷりで、いかにも美味そうだったのだけれど、あまりおいしくなかった。塩っぽくて記事が固くて。もたれた。

していよいよ月曜日になりタクシーでオフィスへ。今回の目的はトレーニングを受けることなので、礼儀として早めに出発。礼節を重んじた結果、開始の50分前にオフィス着。受付のおばちゃんには、早すぎるよまだ誰も来てねえよ。ということを言外に言われる。

20分くらいすると出席者1号現る。スウェーデン人。二人でしょうがないから高齢化社会とか日本の株式市場の話をする。でも話にはなっていない。

しかる後にぱらりぱらりと参加者が集まったり。非常に国際的な面子。オーストラリア、日本(俺)、マレーシア、インドx2、ギリシャハンガリー、イタリア、ドイツ、アメリカ。みなさんとても英語がお上手で。へえ。がしかし、ここで日和っていてはこれからの2週間が非常につらくなるし、大人としては日和っている場合ではあるまいと思い、あらん限りの社交性で、握手したり軽口を叩いたりする。ああ昨日日和っといてよかった。瞬間最大社交性としてはイタリア人をも凌いだ。それは嘘。

レーニングの内容としては至ってベーシックであり、これだったらいつも日本でやってるのと変わらんなあとか思ったけれど、これまで思っていたいろいろな疑問を解消できたのでよかった。

あと驚いたことには、トレーニングの会場であるところの会議室に入ると、各種の食品や飲料が用意されていた。飲み物はコーヒー、紅茶、コーラ、ダイエットコーラ、りんごジュース、オレンジジュース、水。食べ物はベーグルサンド、ケーキ、大きいプレッツェル、チョコレートなど。なんなんだこれは。ドイツ人はこれらをかじりながら話を聞く。インド人もかじる。オーストラリア人もかじる。他はたぶんかじっていなかった。みんなおなかが減っているんだね。

ここまで書いてすげえ長く書いたなあと思ったので、wordの文字カウントを学生時代振りに使ってみようと思ったけれど、うっかり2007にバージョンアップしてしまったので、ツールメニューが見つからない。ああしまったバージョンアップなんかするんじゃなかった、もしかすると前のバージョンに戻せるかなでもめんどくさいなあ、などと考えていたところ、画面下部に表示されていた。常に出てるのね。1914文字でした。

で、ええとなんだっけ月曜日の夕飯はオフィスでウェルカムビュッフェをやってくれるというのでどんなものだろうかと期待していったところ、は?これ?と思った。なぜか東南アジア風の、サテとかそういう風な料理が申し訳程度に並んでいる。これサテだよな、とちょうどそこにいたマレーシア人に聞いたところ、うんサテだね。って言っていた。うんサテだね。

そのような感じで帰りは車にのっけて貰って経費削減しつつ帰る。帰ってぼけーっとEUROの試合をテレビで見ていた。あ、ドイツ勝ったみたいだよかったねと思っていたら、その直後からあちこちで車のクラクションとか、ウィーアーザチャンピオンオレオレーという懐かしい歌が鳴り響いてきた。最初はああなんかそれっぽいなあと悦に入っていたのだけど、あまりにしつこくプップカプップカやられたので、やかましくなって布団をかぶってぶるぶる震えていましたとさ。

一夜明けて火曜になって、火曜とはすなわち今日になって、同宿のイタリア人の車に同乗してオフィスへ。また食べ物がたくさん。今日は生のリンゴや洋梨まであるよ。なんかそういうものが食べ放題というのは何だか絵にかいた天国みたいだなと思っていたらドイツ人は早速洋梨をかじっていた。おまえはヤギかと思った。解説するとヤギというのは目の前に食べ物があると果てしなく食べ続けてしまうらしいよ。この解説を読むとヤギというのは言いすぎだねごめんよ。

今日の内容は昨日よりなじみ深いものだったので、昨日よりなじみ深かった。そういえばお昼は会社のカフェテリアで食べるのだけれど、会議室に備え付けの食品をしこたま食べていたドイツ人がお昼もまたたくさん食べる。おまえはヤギかと思った。解説するとヤギというのは目の前に食べ物があると果てしなく食べ続けてしまうらしいよ。この解説を読むとヤギというのは言いすぎだねごめんよ。

それで今日は16時になんか知らないけど終わってしまったので、こうしてブログなんか書いています。すぐ帰ってもいいのだけど、同宿のイタリア人がまだ仕事していくというので、じゃあそれを待ってまた乗せてもらおうと考え、それならば私も仕事なぞしてみようと考え、しかし、こうして現在3019字のブログなんか書いています。

そしたらイタリア人が、ポモドーロ、今日はイタリアとフランスの試合があるから帰ったらホテルの前のでかいイタリア国旗が掲げてあるイタリア料理屋でテレビ見ようぜペロポモドーロチャーオ、等と言っているので今日は多分帰ったらホテルの前のでかいイタリア国旗が掲げてあるイタリア料理屋でテレビ見ていることでしょう。ああでもなんかそれって楽しそうだけど場合によってはMPをすごく消費しそうだなあ。でも滅多にないことだろうからエーテルを用意して頑張ろう。

あ、あとおもしろかったのは今日昼飯を食いながら英語教育の話をしていて、日本の英語教育の結果が俺だ、というような意味のことを言ったら、お前はいい方の結果かそれとも悪い方かと聞かれたので、どっちかというといい方だと言ったらなんだかすごく残念な顔をされた。

それにしても凄く長く書いてしまったものだなあ。このように具体的な日記みたいなものをブログに書くのはほぼ無いことで、書いたみた結果なんだか奇妙な気分で、奇妙な気分の結果これは多分露出狂の人もこの様な気分でいるのかなという所まで思考は飛んでって、結果として妙な気分になった。